【2025年最新版】社労士が厳選!中小企業が本当に使いやすい助成金ベスト3

中小企業の経営者様、人事担当者様、こんにちは! 社労士事務所ぽけっとです。
「会社の成長のために新しい人材を育てたい」
「従業員がもっと働きやすい環境を整えたい」
「最新の設備を導入して、生産性をアップさせたい」
このような想いを抱えながらも、「でも、先立つものが…」と、資金面での課題を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
そんな経営者様の強い味方となるのが、国が提供する「助成金」です。
融資とは異なり、原則として返済不要の公的な支援金で、うまく活用すれば企業の成長を大きく後押ししてくれます。
しかし、「助成金って、なんだか手続きが難しそう…」「うちみたいな小さな会社でも使えるの?」といった不安の声もよく耳にします。
そこで今回は、数ある助成金の中から、特に「中小企業が手軽に始めやすい」という観点で、厳選した「助成金ベスト3」を、ランキング形式で分かりやすくご紹介します!
◆助成金活用の前に知っておきたい大前提
ランキングの前に、すべての助成金に共通する大切なポイントを3つお伝えします。
これらを満たしていないと、そもそも申請ができないので、必ずチェックしておきましょう。
- 労働保険(雇用保険・労災保険)に加入していること
- 労働保険料の滞納がないこと
- 出勤簿や賃金台帳など、法定三帳簿をきちんと整備していること
日頃からの適切な労務管理が、助成金活用の第一歩となります。この機会に自社の労務管理体制を一度見直してみるのも良いでしょう。
それでは、お待たせしました!
「手軽に始めやすい助成金ベスト3」の発表です!
第3位:業務改善助成金
【こんな企業におすすめ!】
- パート・アルバイトの時給アップを考えている
- POSレジや勤怠管理システムなど、新しい設備やシステムを導入したい
- 人手不足解消のため、業務の効率化を進めたい
「業務改善助成金」は、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を一定額以上引き上げ、同時に生産性向上に繋がる設備投資などを行った場合に、その費用の一部を助成する制度です。
●ここが手軽!
最大のポイントは、比較的身近な設備投資が対象になることです。
例えば、
- 在庫管理や勤怠管理のソフトウェア導入
- POSレジシステムの導入による業務効率化
- 専門家による業務フロー見直しのコンサルティング
など、幅広い用途に活用できます。
「賃上げ」が要件の一つではありますが、昨今の最低賃金引き上げの流れもあり、もともと賃上げを検討していた企業にとっては、まさに一石二鳥の制度と言えるでしょう。
●注意点
申請コースは、引き上げる最低賃金の「額」と「人数」によって分かれています。
まずは自社の状況に合わせて、どのコースが利用できるかを確認するところから始めましょう。
第2位:人材開発支援助成金(人材育成支援コース)
【こんな企業におすすめ!】
- 新入社員や若手社員向けの研修を充実させたい
- 従業員に専門的なスキルや資格を習得させたい
- 社員のスキルアップを通じて、会社全体の生産性を向上させたい
「人材開発支援助成金」は、従業員のキャリア形成を効果的に促進するため、職務に関連した専門的な知識や技能を習得させるための訓練(研修)を計画・実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。
●ここが手軽!
この助成金の魅力は、活用できる研修の幅広さにあります。
外部の研修機関が実施するセミナーへの参加はもちろん、自社で実施する社内研修(OJTを除く)も対象となる場合があります。
- 新人・若手社員向けのビジネスマナー研修
- 管理職向けのマネジメント研修
- ITスキル向上のための専門研修
など、自社の課題や育成方針に合わせて柔軟に活用できるのが嬉しいポイントです。人を育てることは、企業の未来への最大の投資。その投資を国が支援してくれる、非常に価値のある助成金です。
●注意点
助成金を利用するには、事前に「職業訓練計画」を作成し、労働局へ提出する必要があります。
どのような人材を、どのように育てたいのか、という計画をしっかりと立てることが重要です。
第1位:キャリアアップ助成金(正社員化コース)
【こんな企業におすすめ!】
- パートや契約社員など、非正規雇用の従業員がいる
- 優秀な人材に長く働いてもらい、定着率を上げたい
- 従業員のやる気を引き出し、組織を活性化させたい
栄えある第1位は、数ある助成金の中でも王道中の王道、昨日も詳しく解説させていただいた「キャリアアップ助成金(正社員化コース)」です!
▶キャリアアップ助成金(正社員化コース)とは?2025年度の変更点もわかりやすく解説!
改めてご紹介しますと、これはパートタイマーや契約社員といった非正規雇用の従業員を、正規雇用に転換した場合に助成金が支給される制度です。
あまりに重要で、多くの中小企業様にとってメリットが大きいため、ランキング形式の今回も、堂々の1位としてご紹介させていただきます。
●ここが手軽!
非正規雇用の従業員を抱える企業であれば、どんな業種・規模の会社でも活用できるチャンスがあるという汎用性の高さが、この助成金が最も手軽で使いやすい理由です。
「頑張ってくれているパートさんを、そろそろ正社員にしてあげたいな」 その想いを、助成金が金銭面で力強く後押ししてくれます。
従業員にとっては、雇用の安定と待遇改善に繋がり、モチベーションが大幅にアップします。
企業にとっては、助成金を受けられるだけでなく、優秀な人材の確保・定着という大きなメリットに繋がる、まさにWin-Winの制度なのです。
●注意点
正社員へ転換するためのルールを、就業規則などに明記しておく必要があります。
また、転換後の賃金を、転換前より3%以上増額させるなどの要件もあります。計画的な準備が成功のカギです。
※申請までの詳しい5ステップや、『賃金3%アップ』の具体的な計算方法については、昨日の記事で徹底解説していますので、ぜひそちらも併せてご覧ください!
▶キャリアアップ助成金(正社員化コース)とは?2025年度の変更点もわかりやすく解説!
【まとめ】助成金活用は、まず専門家への相談から
いかがでしたでしょうか?
今回は、中小企業が手軽に始めやすい助成金として、
- 第3位:業務改善助成金
- 第2位:人材開発支援助成金
- 第1位:キャリアアップ助成金
の3つをご紹介しました。
これらの助成金を活用することで、資金的な負担を軽減しながら、人材育成、従業員の待遇改善、そして生産性の向上といった、企業の成長に欠かせない取り組みを実現できます。
「うちの会社でも、もしかしたら使える助成金があるかもしれない」 「でも、申請書類の作成や手続きはやっぱり難しそう…」
そう感じられた経営者様、人事担当者様、ぜひ一度、社労士事務所ぽけっとにご相談ください。
貴社の状況を丁寧にヒアリングし、複雑な申請手続きのサポートまで一貫して丁寧にお手伝いさせていただきます。
助成金という素晴らしい制度を最大限に活用し、貴社の未来をより明るいものにするために私たちが、その第一歩を全力でサポートします。
まずはお気軽にお問い合わせください。
■免責事項
本記事は、2025年6月時点の情報に基づき作成しております。助成金の制度内容や要件は変更される可能性がありますので、申請を検討される際には、必ず厚生労働省のホームページ等で最新の情報をご確認いただくか、専門家である社会保険労務士にご相談ください。