「期限」に勝つ!社労士事務所がゼロから構築した「GASタスク管理システム」の全貌

期限漏れゼロ! GASで作る 社労士のタスク管理

こんにちは!社労士事務所ぽけっとです。
私たちは、経営者さまの「一番身近な相談相手」として、日々の労務管理を全力でサポートしています。

社会保険労務士の仕事は、一分一秒を争う「期限」との戦いです。
給与計算、社会保険手続き、助成金申請。
これらの「たった1日の遅れ」は、従業員の方々の生活や企業の社会的信用に直結します。

例えば、給与計算が遅れれば従業員のローン支払いに支障をきたし、保険手続きが漏れれば病院の窓口で全額負担を強いることになりかねません。
私たちにとっての「うっかり」は、お客様にとっての「致命的な打撃」です。
だからこそ、私たちはタスク管理に対して、プロとしての強い執念を持って取り組んでいます。

しかし、多くの現場では以下のような「管理の悩み」が共通して存在します。

  • 管理の属人化:各担当者が自分のPCや手帳で管理し、進捗がブラックボックス化している。
  • アナログの限界:付箋やメモによる管理で、紛失や見落としの不安が消えない。
  • ツールの形骸化:高機能な管理ツールを導入したが、操作が複雑で結局Excelに戻ってしまった。
  • 確認作業の重複:期限への不安から、カレンダーやメールを何度も見返す無駄な時間が発生している。

これらの課題を解決するため、私たちはGoogle Workspaceを最大限に活用した、自社専用のGoogle Apps Script(GAS)による「自動連携タスク管理システム」を構築しました。
導入によって事務所の空気がどう変わったのか、その仕組みをご紹介します。

1. なぜ既存ツールではなく「自作」だったのか?

数あるタスク管理アプリを検証した結果、社労士業務特有のルーチンに適応させるため、以下の3要素を「一つの流れ」に統合することを目指しました。

① 圧倒的な一覧性:スプレッドシート

数百件の案件を俯瞰するには、リスト形式が最適です。
使い慣れたシートなら学習コストがゼロで、フィルター機能により「今日が期限のタスク」も瞬時に抽出できます。
「ツールを覚えるストレス」をなくすことが、定着への近道でした。

② 視覚的な時間管理:Googleカレンダー自動連携

文字情報だけでな、期限をカレンダーへ自動配置することで「作業の密度」を空間的に把握できます。
キャパシティオーバーを未然に防ぎ、1日の予定の中に「締め切り」を明確に組み込むことが可能になりました。

③ 攻めのリマインド:Slack完結型フロー

「見に行く管理」から「届く管理」へ。
期限当日にBotがSlackへ通知を送り、担当者は通知画面のボタン一つで完了報告が可能です。
管理のために作業の手を止めない、スムーズな業務フローを実現しました。

2. 【体験デモ】自動連携システムの動きを見てみよう

スプレッドシート、カレンダー、Slackがどう連動するのか。
私たちが日々行っている操作の裏側を再現したシミュレーターで、デジタル化がもたらす「心地よいリズム」をぜひ体験してください。

GASタスク管理デモ
操作ステップ
1. スプシ入力
2. カレンダー登録
3. Slack通知
4. 完了報告・消込
リアルタイム連携
Google Sheets 自動保存ON
タスク 状態
給与計算(A社) 未着手
Calendar
SMTWTFS
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Slack
通知なし
↑ ステップをクリックして体験してください

一度シートに入力すれば、あとはシステムが24時間監視します。
「データの転記」や「期限の監視」といった脳のメモリを消費する作業をシステムに任せることで、人間は「判断」や「対話」といった付加価値の高い業務に集中できるようになります。

3. 導入がもたらした「3つの劇的変化」

GASシステムの導入後、組織として以下の本質的な変化が現れました。

変化①:「確認コスト」の激減

Slackの自動通知とシートの自動消込(グレーアウト)により、進捗確認のやり取りが不要になりました。
不必要な割り込みが減り、チーム全体の深い集中時間が確保されています。

変化②:強固な「心理的安全保障」

「システムがリマインドしてくれる」という安心感は、プレッシャーの強い業務において最大の支えとなります。
精神的なゆとりが生まれることで、余裕を持ってダブルチェックに取り組むポジティブな姿勢が定着しました。

変化③:新人教育のスピード向上

業務フローが仕組み化されているため、新メンバーでも迷いなく作業が進められます。
個人の記憶力に依存せず、誰が担当しても品質を維持できる体制が整いました。

4. DXは「身近な道具の組み合わせ」から始まる

DXは、決して高価なシステムを導入することだけではありません。
スプレッドシートやSlackといった身近な道具を、少しの工夫(GAS)でつなぎ合わせるだけでも、業務は劇的に楽になります。
「今の業務のどこに不安があるか」を考え抜くことが、DXの第一歩です。

【まとめ】正確な労務管理で、経営に「安心」を

社労士事務所ぽけっとでは、自事務所での試行錯誤を活かし、クライアント企業さまの「バックオフィス業務の効率化」や「ITを活用したストレスのない労務環境づくり」のアドバイスも行っております。

「給与計算をスムーズにしたい」「ミスを仕組みで防ぎたい」とお考えの方は、ぜひ一度お話を聞かせてください。
最新技術を、皆さまにとって最も身近で使いやすい形でお届けいたします。


【免責事項】本記事で紹介したシステムの内容は、当事務所における運用の実例を紹介するものであり、特定の動作を保証するものではありません。GASのスクリプト作成や外部ツールの連携設定は、利用環境やAPIの仕様変更等により正しく動作しない場合があります。導入を検討される際は、専門家へ相談されるか、十分なテストを行った上で、ご自身の責任において運用してください。